コンマリとメルカリ

もう知らない人は居ないくらいに人気になったメルカリ。私も例にもれず、最近十数年間続けたヤフオクから完全にメルカリに移行して、売り上げがかなり上がったうちの一人です。ちなみに、今現在はこのような感じです。

ちょっとしたお小遣い稼ぎには良いと思います。しかも、今まで全く売買などをしたことがない方々などにとっても、簡単な売買のスキルみたいなのも学べるのではと思っております。

今日はそんなメルカリの株に関してのお話をさせていただこうと思います。

メルカリの米国事業の動向に投資家の関心が集まっています。昨年12月に英国からは撤退し、今月7日にはライブ動画配信の閉鎖も発表しました。

不振事業の整理が一段落し、残る赤字続きの米国のメルカリ事業の成否が成長と株価の行方を左右します。米国の家庭に眠る数十億単位の潜在的な「売り物」を自社のプラットフォームに引き込む戦略が問われます。

「1日に15万品以上が出品されていて、しかもその数字はどんどん伸びている。米国でもメルカリが浸透しはじめているという証拠だ」

来日したメルカリ米国法人のジョン・ラーゲリン最高経営責任者(CEO)は13日、メディア各社の取材に対して自信を示しました。ラーゲリンCEOは米フェイスブックの元幹部です。

メルカリの山田進太郎会長が自らスカウトし、17年に経営陣に加わりました。

メルカリは日本でサービスを開始した翌年の14年には早くも米国市場に参入しています。日米の歩みはこれまでのところ対照的です。

5年でなんと累計流通額1兆円にまで急成長を遂げた日本に対し、米国ではまだ確固たる存在感を示せていないのです。

メルカリの19年1~3月期の連結営業損益はこれまたびっくりの23億円の赤字でした。ただ、日本のメルカリ事業は20億円の営業黒字を計上しています。

米国事業の損益は非開示ですが、現状では全体の足を引っ張るお荷物であり、黒字化は見通せません。

それでもメルカリが米国事業に傾斜するのは、潜在的な市場規模が日本よりもはるかに巨大だからとのこと。

メルカリの調査によると、米国ではクローゼットや引き出し、車庫にモノをためこむ世帯が多く、5人に1人は自宅外でもレンタル収納スペースを利用している状態という。米国全体では不用品は推定なんと53億品にのぼり、仮に売却すれば総額930億ドル(約10兆円)の価値があると試算している。これは言葉づかいが正しいか分かりませんが、「夢がいっぱい」ですよね。

ラーゲリン氏は「我々のミッションは出品を購入よりも簡単にし、『誰でも簡単にモノを売れる』と伝えることだ」と話しています。買い物好きの米国人に「売りから入る」というアプローチはそぐわないようにも見えます。

しかし、ここ最近は幸運にも、

「コンマリ」ブーム

という風が吹いているんです!

片付けコンサルタントの近藤麻理恵氏のネットフリックスでのオリジナル番組配信をきっかけに「片付け」が社会現象となり、クローゼットやガレージに積みあがった不用品の山を「Spark Joy(ときめき)」を基準に整理する米国人は増えているんです。米国にはもともと個人が不用品を自宅のガレージや庭先で売る「ガレージセール」という習慣があります。今の片付けブームの波のなかで、メルカリが「ネット版ガレージセール」であるフリーマーケットアプリの定番の地位を築ければ、勝機は見えてきますよね。

ラーゲリン氏が米国法人のCEOに就任した後、「買い」よりも「売り」を強調した広告戦略に転換し、米物流大手UPSと組んで匿名での配送を始めるなど、矢継ぎ早に手を打ち、その成果は出始めています。1~3月の米国での流通総額は1億300万ドル(約110億円)と前年同期に比べて7割増えました。

もっとも、黒字化の目安とする「月間1億ドル」を超えるには、現在のペースで成長を続けてもあと2年ほどかかる計算です。「コンマリ」ブームでフリマアプリの競争が今後一段と激しくなる可能性を考えれば、目標とするナンバーワンを確立するのは容易ではありません。

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市場の目は懐疑的です。19日の上場1周年を前に、足元の株価は公開価格の3000円を挟んで推移し、上場直後に付けた6000円の最高値からは半値にとどまっています。ファイブスター投信投資顧問の大木将充運用部長は「日本発の企業が米国でプラットフォーマーになることのハードルの高さが認識され、上場当初の期待感がはがれ落ちてきている」と指摘しています。

メルカリ株が再び投資家の「Spark Joy」を呼び覚すには、米国事業の成長加速が欠かせません。

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