「自己肯定感」が低い人の心理 赤ちゃんの自己肯定感が高い理由 成功体験より自己受け入れ

 あなたは、「ちゃんとやらなきゃ」と自分で分かっているはずなのに、ついサボってしまったり、最後まで続かなかったり…。私って本当にダメだなあ、と自信をなくしてしまった経験はありませんか。

 私ももちろんあります。高い授業料を払ったのに、資格試験の勉強を途中でやめてしまったことも何度もあります。それから家事などもついサボって後回しにしてしまうこともあります。人間は楽なほう楽なほうに行きたがる生き物ということは間違いないですからね。そういった意味でも、「どうせ・・・」とかは思う必要はありません。

 サボりたくなったときには、そこで強い意志を持つことも大事です。例えば、家事にしても、たとえその場で楽をしても、結局ツケは後に回ってきます。ならば、今大変かもしれないけど、やる気がないかもしれないけど、今やっちゃえば後が間違いなく楽になるんです。

 さて、行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんによると、たとえ家事をサボっちゃったとしても、ダメだからといって落ち込む必要はないそうです。素晴らしい本もたくさん書いていらっしゃるので最後にご紹介もさせて頂きます。

「ダメダメ人間のままでいい」とは、一体どういうことなのでしょうか。

成功体験の多い人=「自己肯定感の高い人」ではない

 そもそも、自分を「ダメな人間だ」と考えることは、良いほうにも悪いほうにも働く可能性があります。

 まずは、分かりやすく悪いほうに働くメカニズム、つまり「デメリット」から考えてみましょう。ダメな人間であると自覚することは、「どうせ、やってもダメだから」とチャレンジしない自分を肯定することにつながります。

 すると「現状維持」が続き、いつまでたっても理想に近づけずにモヤモヤした気持ちがたまり、「自分はダメな人間だ」という思いがますます強くなり、動けなくなります。多くの人は、この「負のループ」にはまりがちなのではないでしょうか。

 ループから脱出する方法の一つとして一般的によく挙げられるのが、「成功体験を積む」ということ。確かに、新しいことにチャレンジして成功すれば、ダメな自分から抜け出せそうですよね。

 でも「それができないから自己嫌悪に陥っているんだよ!」と言いたくなりませんか? そう、「自分はダメな人間だ」と思いながら、勇気を振り絞って新しいフィールドに挑戦するのは至難の業です。それに、必ずしも成功するとは限りません。

 意外に思われるかもしれませんが、自己肯定感を上げるのに必要なのは「成功体験」ではありません。本当に大切なのは、「ダメなところがある自分」を受け入れることなんです。

赤ちゃんの自己肯定感が高い理由

 例えば、生まれたばかりの赤ちゃんは、自己肯定感が高いといわれています。食事や着替え、トイレのほか、感情のコントロールもままならない状態ですが、それでも決して「自分はダメな人間だ」と落ち込んだりしませんよね。しかし人は大人になるにつれ、社会的な評価や周囲の目を気にするようになり、「◯◯ができない自分はダメな人間だ」と自らにレッテルを貼るようになってしまいます。

 私もアラフォーにもかかわらず、いまだに他人と比べてむなしくなってしまうことが良くあります。これを何とか治したいんですが、なかなか治りません。でもこれも考え方ひとつで変わってくるんですよね。思考って大切です。

 けれどよく考えれば、人それぞれ不得意なことがあるのは当たり前。「できないことがある=ダメな人間」という固定観念を捨て、ありのままの自分を認めてあげましょう。

 ここで、「自分はダメな人間」と考えることのメリットもぜひ意識してみてください。ダメな自分を理解しているということは、裏返せば自分のマイナス面がきちんと見えているということです。「ダメな自分」に気付いたなら、「なりたい自分」に向けて既に一歩進んでいると考えればいいのです。

それぞれが、得意なこともあれば、苦手なこともあるのが当たり前。「ダメな自分」を否定してはいけません。

 ありのままの自分を受け入れる。オンリーワンの自分を受け入れるってことですね。自分という人間は一人しかいません。素晴らしいことなんです。

自己肯定感を向上させる「ダメダメ人間ゲーム」とは

 とはいえ、「そんなふうに言われても、急に前向きな気持ちにはなれない」……そう思ってしまうのは当然です。そこで紹介したいのが、

「ダメダメ人間ゲーム」

手順は次の通りです。

◆ダメダメ人間ゲーム(30人で行う場合)

1.自分のダメな点を書き出す。(2~3分)

2.5人でチームを作り、書記係を1人決める。

3.チームごとに、笑顔でハイタッチをしながら各人が自分のダメな点を言い合う。その間、書記係は発表に参加しながら内容をメモしていく。(5分)

4.6チームでメモした数を競い、一番多かったチームの勝ち。

※個人で行う場合は、親しい家族や友人同士で「ダメな点」をカミングアウトし合うだけでも効果が得られるのでやってみてください。「ハイタッチをしながら、笑顔で、ノリよく!」が大切なポイントです。

 「怠け者です~」「意志が弱~い!」「実は足がくさい!」……。このゲームをすると、明るい雰囲気の中で誰もが非常にたくさんの「ダメな点」と付き合っていることが分かります。また、毎回同じような悩みが挙がることにも気付きます。

 つまり、あなたの「ダメな点」に悩んでいるのは、あなただけじゃない。他人も同じように悩んでいるということです。

これでかなり気分が楽になりますよね。どんな人だって悩みはあるんです。

 例えば「こんなに怠け者なのは私だけ。周りの人は自分ほどじゃない」と思い込んでしまうと、それだけで心がダメージを受け、身動きが取れなくなってしまいます。「自分のダメさ」を認識したら、思い切って笑い飛ばし、「同じように悩んでいる人は大勢いるから大丈夫」と周囲に目を向けてみましょう。

 合言葉は「ある意味、みんなダメ人間」。ダメなところはあって当たり前で、ないほうがおかしいのです。考え方を切り替え、自分を軽やかな状態に保っておけば、行動するエネルギーも湧いてきます。

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