スマホを見ればあなたの転職・離職率が分かる?!

今日は転職で人生をミスる人の特徴という記事をひとつ。

転職や就職、独立や起業、仕事を変わるということは今の時代には珍しくもなく当たり前のことですよね。むしろ、私はひとつの仕事をただ続けるのはもったいないと思います。自分という人間の一度きりの人生、一つの会社しか知らないのって勿体なさすぎませんか

ただ、もちろん、転職で成功する人もいれば失敗する人もいるでしょう。この違いは何なのかということについて、今回は参考になりそうな研究がありましたので、それをもとに紹介させてもらいます。

離職の可能性は予見できるのか?

経済学者のマイケル・ハウスマンさんの研究から紹介します。この方は顧客サービス係のマネジメントの研究をもともとされていました。

いわゆるコールセンターやお客様サービスセンターの社員の離職率は結構高く、離職率の高さは会社にとっては大きな負担になります。なので、すぐに辞めてしまう人とそうでない人を見分けることができれば、すぐに辞めない人だけを雇うことができるので、その違いを研究されているというわけです。

具体的には、銀行や航空会社、携帯の通信会社などで顧客対応をする社員3万人分のデータを集めて、すぐに辞める人と辞めない人の違いを調べました。

よくある普通の面接では、転職の数を気にする面接官がいたりしますが、この研究で何よりも面白いのは、

過去にジョブホッピング(短期間での転職を繰り返す)していたかどうかということと今の仕事が続くかどうかということは無関係であった

ということが分かっています。


つまりなんと、、

過去5年間に5つの仕事を転々とした従業員と過去5年間に同じ仕事を続けていた従業員の離職率には差がなかった

ということです。

では何が離職の違いを決めるのでしょうか。

これは、実は皆さんのスマホをチェックするとすぐに分かります。

スマホやパソコンでインターネットを見るときに皆さんは何を使いますか?
Google Chrome や Safari 、Internet Explorer や Microsoft Edge 、色々なブラウザがありますが、元々入っているブラウザを使いますか? それとも自分でわざわざ入れて使っていますか?

例えば、IPhone であれば元々 Safari が入っていますが、使いにくいからと Google Chrome やFirefoxを入れている人もいると思います。私は、スマホはアンドロイド、ブラウザはそのままGoogle Chrome を使っていますが、Firefoxもインストールしています。

元々あるアプリを使っているか、それとも、自分で使いやすいものを探しそれを入れて使っているか、この行動によって皆さんが離職しやすいかどうか、仕事が続きやすいかどうかが分かるということです。非常に面白い研究ですよね。

結論としては、従業員の人たちがパソコンでどのブラウザを使っているかということをチェックしたところ、

パソコンに元々入っている Internet Explorer または Safari を使っている人たちよりも、Google Chrome や Firefox など自分でインストールして使っている人達の方が、なんと15%も離職率が低く19%も欠勤率が低かった

ということです。さらに、

売上も高く通話時間も短かった

ということです。顧客対応係で通話時間が短いということは、効率よく仕事を処理することができているということができます。その上、

顧客満足度も高く1.5倍の違い

がありました。つまり、元々入っているブラウザを使っている人よりも自分でインストールしたブラウザを使っている人達の方が、なぜか業績も高く真面目に仕事をして成果を出していたということです。

目の前の現状に対する姿勢の違い

なぜこのような違いが出るのかというと、自分の目の前の現状を工夫してもっといいものに変えていくために小さな工夫を重ねていく習慣があるかどうかということです。これが離職率が仕事の成果にもつながっているわけです。


私たちはスマホに元々入っているブラウザやカレンダーを使ってもいいはずです。パソコンでもインターネットエクスプローラーでも問題はないはずです。わざわざ変える必要はないということも理解できます。

ですが、ちょっとした使いやすさや利便性を考えたり自分なりの工夫をして効率よく仕事ができるようにしようと考えて、元々入っているわけではないブラウザをインストールしているわけです。


このような目の前にある面倒なことや使いにくい現状に対して、自分の力で工夫してそれを打破しようとする癖があるかどうかが離職率の違いになるということです。

例えば、目の前の仕事を自分にとって嫌な仕事だと思った時にも工夫する癖がないとすぐにその仕事を辞めてしまいます。工夫する癖がないとその障害を超えることができず逃げるしか方法がなくなってしまいます。ところが、現状を少しずつでも変えるための工夫をする癖を持っている人は、その障害も自分の力で切り開いていきます。ですから、会社の中で嫌なことがあっても自分の力で少しずつ変えていくことができますので、離職率も低く当然仕事の成果も高いわけです。

この目の前のことに対して小さな工夫を積み重ねる癖がないと、転職したり起業しても障害を乗り越える事が出来ませんので失敗する可能性も高いです。障害のない仕事なんてありません。

以上の研究で私は思うんですが、逆に考えることも出来ませんか?つまり、

元々入っているブラウザなどを使う人は何かを変えようという気もなく、ずっとその会社に居続けるが、新しいブラウザなどを入れたりする人は飽きっぽい性格だったり、新しいことが好きなタイプなので転職する人が多い、と。

私はこの場合の間違いなく後者なんです。なのでこの研究の記事を読みながら、「そうかな?そうかな?」と思いながら読んでいました。私は効率化や改善のためにブラウザとかは新しいものを入れたりしますし、新しいアプリも良い物であればどんどん入れます。この研究は3万人ほどで外国での研究でしょうし、一概にこの結果が全てに当てはまるとは言えないのはもちろんですよね。

「現状を工夫により変えることができないか?」

他にも、政治心理学者のジョン・ジョストさんによると、低所得者の人の方が17%も多くの人が経済格差が当然だと考えているということが分かっています。
普通に考えると、低所得者の人の方が高所得者の人よりも経済格差が問題だと考えるのが当然ですが、実際には、低所得者の人の方が経済格差のある現状を受け入れてしまっているわけです。貧しいからあきらめモードになっていて現状を受け入れているのか、それとも、現状を受け入れる癖があるから貧しいのかということは分かりませんが、先ほどのブラウザの研究と合わせて考えると、現状を打破するための工夫をしない人は貧しくなっていくのではないかということが推論されます。

とにもかくにも、皆さんも目の前に面倒なことや嫌なことがあれば、ちょっとした努力や工夫によって変えることができるのではないかと考える癖はつけたほうがいいと思います。

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