AIの講座 1講座3000円から 転職の一歩にも

人工知能(AI)に関するスキルを学ぶ講座が増えているそうです。そりゃそうですよね。これからはAIの時代です。とは言え、私も何もしていません。単純な興味から受けるのもアリかなと思っていますが・・・。

スタートアップなどが自社の技術や専門人材を生かして個人から法人向けまで多様な講座をそろえています。書店には多くのAI関連書籍が並んでいますが、独学で習得するのは難しいですよね。だいたい、1講座3000円程度から受講でき、スキルアップや転職時の市場価値向上につなげたいビジネスパーソンに注目されつつあるんです。

■1回3時間3000~5000円

JR秋葉原駅に近い雑居ビルの1室。日曜の夜にもかかわらず集まった男女数人が午後10時までの3時間、みっちり学んでいたのは「自然言語処理」の講座。日本語のテキストデータを処理する基礎理論から実務で使えるようになるまで網羅的に身に付けることを目標とします。スクリーンに複雑な数式や文字列が映し出され、講師が対話しながら意味を解説していきます。

アヴィレン(東京・千代田)は入門から応用まで対面の講座を用意する

アヴィレン(東京・千代田)は入門から応用まで対面の講座を用意

この講座を提供しているのは、AI関連スタートアップのAVILEN(アヴィレン、東京・千代田)。サイト「全人類がわかる統計学」の運営会社としても知られています。自然言語処理講座は1回3時間で4回の対面受講が4万5000円(動画の場合は3万9000円)。

うーん、ちょっとやはり講座としては割高感が否めませんね・・・。もちろんまだまだ新しい試みで、競合企業が少ないという事もあるのでしょうけれど、もう少しリーズナブルになって欲しいと個人的には思いますね。

アヴィレンはAI人材を「AIビジネスコンサルタント」「AI開発エンジニア」「データサイエンティスト」に分類し、それらを目指すために必要なスキルを体系的に学べるよう講座をそろえています。自然言語処理のほか、数学・統計学、プログラミング言語「パイソン」、機械学習、深層学習などが主なテーマ。直近1年で延べ5000人超が学んでいるといいます。

料金は1回平均約3時間の単発の入門講座で3000~5000円程度に設定しています。学ぶきっかけにするにはそれほどハードルが高い金額ではないですが、4回で45,000円というのはどうなのかなと率直に思いますが・・・。高橋香輝取締役は「内容が難しくなれば学習するモチベーションを維持するのが難しくなる。対面でフォローするのも強み」と話しています。

アヴィレン(東京・千代田)は対面で学習者へのフォローを重視する

アヴィレン(東京・千代田)は対面で学習者へのフォローを重視

これは大事ですね。なんでもそうですが、直接・対面というのは勉強するにあたってとても大事なことだと思います。もちろん、ネットがこれだけ充実してきているので、それに負けないくらいのサポートがネット講座で受け入れる体制が整っている企業ならばいいとは思いますがね。対面だと印象に残りやすいですし、人脈なども作りやすいでしょう。

「仕事で大量のデータを加工分析しており、膨大な数のデータを操る技術について常に最新の情報を理解しておきたかった」。この講座を受けている女性は話しています。受講までに本などで勉強してはきたものの、「業務で自然言語処理の知識が必要になると判断し、本格的に学習しようと思った」といいます。

他の参加者からの声としては、

「生涯IT(情報技術)エンジニアとして働くにはAIのスキルを磨かないと活躍できない」

「将来起業したいと考えている」

といった声があったそうです。AIのスキルを生かして副業に取り組みたいというビジネスパーソンも多いともいわれていますよね。

同じくスタートアップのアイデミー(東京・文京)はネット講座を提供しています。現在42講座用意しています。有料の講座は980~9980円で、平均料金は3000円ほど。

こちらはリーズナブルな印象ですね。ネット講座だけのようですが、お試しからでもやってみるのもありかなという感じがします。

特徴的なのは学習時間に合わせて月額プランも設けていること。1カ月の学習時間の目安が4時間の月1880円のプランから学習時間の目安が16時間で6480円までの4コースをそろえます。

石川聡彦代表取締役は、「本を買う気軽さで始めてもらえるような料金を意識している」と話しています。これは大事なことですね。きっかけをつかんで、客を集めればそこから継続や広がっていく可能性も大いにあります。ブログと似ていると思います。ビジネスパーソンが自己研鑽として投資できる価格設定は、多様な目的を持つ受講者の取り込みに結び付いています。

人材サービス大手、JACリクルートメントによると、AI関連の求人数は2016年を100とすると、18年は692。転職時の年収は18年は3年前に比べ3割弱増えたそうです。黒沢敏浩プリンシパルアナリストは「よりよい条件で働ける職場を目指して転職を考える技術者は少なくない」と指摘。会社に依存せずスキルを高めたいニーズは大きいようですね。

私もその一人です。今の会社なんて誰でもできるような仕事ばかり。何のスキルも身につきません。日々消耗しています。。。会社にいる以外の時間のほうが私は頑張っている自信がありますし、何よりも充実しています。

■大手企業も研修実施

もちろん、AI教育研修需要は個人だけに限りません。先ほどのアヴィレンやアイデミーも法人向けを手掛けてはいますが、企業向けに特化したサービスを提供しているのがスタートアップのSTANDARD(スタンダード、東京・新宿)という企業。企業のニーズにあわせ、eラーニングの研修パッケージを設計しています。

スタンダードのサービスのユーザーには、みずほフィナンシャルグループ、リコー、トヨタ、富士通、清水建設、三井不動産など大手が名を連ねています。

3か月(受講110時間)で実務ができるAIエンジニアを育成するカリキュラムは、1人当たり29万8000円。石井大智代表取締役は「新卒から経営層まで研修需要は幅広い」と語っています。

大手で参入しているのがパソナグループ傘下のパソナテック(東京・千代田)。顧客企業のニーズに合わせて深層学習に詳しいエンジニアを育成するなどのサービスを手掛けています。研修期間1日の導入編は受講者が7人以上で35万円から。同10日の応用編は1人30万円。サービスを始めた18年8月以降、電機や半導体のメーカーなど約10社が利用しているそうです。

さすが企業向けですね。価格が一気に跳ね上がりますね。うちの会社もこのようなことをやってくれたらいいんですが、保守的公務員的なうちの企業がやってくれるのは夢のまた夢でしょう。

個人が学びたい、企業が役職員に学ばせたい知識や技術は、その内容もレベルも様々。目標を明確にして必要な教育研修サービスを比較検討し、目的にあった講座をうまく利用するのが第一歩でしょう。

高いとは言え、金額で言えば、一回の飲み会を断ればいい金額でもありますよね。終業後にのどを潤すビール代ほどを投資して学び始めれば、仕事の質を高め、キャリアの可能性を広げる契機になるかもしれません。

例として、先ほどのアイデミーも含めて講座を下記に紹介しておきますね。ご興味がある方は是非。

アイデミー

コードキャンプ

侍エンジニア塾

どれも実績のある学校です。資料請求や相談だけなら無料ですし、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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