リーダーの条件 田中角栄に学ぶ 胆力とは?

今年で生誕101年を迎えた田中角栄さん。今日はリーダー論について面白い記事がありましたので、論評とともにご紹介したいと思います。

今日の目次

  • 迫力
  • 暗記力
  • 制する力
  • 凄力
  • 胆力

若い方でも、この方の名前を聞いたことのない方はいないのではないでしょうか。 田中真紀子さんが娘さんですね。 真紀子さんも強烈ですが、あの娘にしてこの親ありという感じ。それだけ強烈な方だったそうです。なぜ角栄さんは、それほどまでの力を持ち得たのでしょうか。

1964年4月。東京大学の工学部応用物理学科を卒業した野口悠紀雄(早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問)は大蔵省(現財務省)に入省しました。この年、一緒に入省したのは全部で20人。同期には野田毅(元自治相)、田波耕治(元大蔵次官)、秋山昌広(元防衛次官)、涌井洋治(元大蔵省主計局長)などがいました。この辺は私も一人も知らないですね。大臣ではないので当然ですが。。。そして20人が大臣室で一列に並ばされ10分ほどたった頃、勢いよくドアをあけ入ってきたのが角栄さんでした。

■凄まじい迫力に圧倒される

もちろん大臣室で待っているのだから、そこに大蔵大臣の角栄が入ってくるのは当たり前のことで何の不思議もないですよね。でも、その迫力が凄かったそうなんです。

そして、何より私が驚いたのが、その年齢。角栄さんは当時45歳で大臣になったんですね・・・。私ももう近い年齢。こんなにも人生違うのかと思い知らされますね・・・。もちろん、大臣になりたいわけではないですが、複雑な気持ちです。

次に、彼の凄かったエピソードをご紹介します。

■新人全員の名をそらんじる

「やあ、秋山くん、ようこそ大蔵省へ。頑張ってくれたまえ」。角栄は入省してきた20人の名前を端から一人ずつ口にしながら順番に握手をし始めました。

「秋山くん」ってなんだ? なんで僕らの名前を知っているんだろう? ありえない……。全員が角栄とは今日、初めて会いました。もちろん、職員たちは角栄さんを知っていますが、ついこの間まで学生だった人間の名前を角栄が知っているはずはないと誰もが思いました。

おかしい……。あっけにとられている方を尻目に角栄さんはどんどん名前を呼んでいきました。しかも間違えることなく正確にです。そしてとうとう最後まで一人残らず20人全員の名前を角栄はそらんじてみせたのでした。

前提として、並び順は「あいうえお」順でした。でもそれでもメモも見ず秘書官が後ろで耳打ちすることもなく一人ずつ名前を言い終えたそうなのです。すごいことですよね。事前に名簿をもらい覚えたのだと思いますが、なかなかのことだと思います。

■秀才中の秀才たちを制する

当時、大蔵省には「三冠王」がぞろぞろいたそうです。東大をトップクラスの成績で卒業、司法試験に学生時代に合格し、公務員試験もこれまたトップクラス―

そんな日本の秀才中の秀才たちの目の前で角栄さんはいとも簡単に秀才たちを制してしまったんですね。

しかし、こんな優秀すぎる方たちしか大蔵省に入れなかったなんてこれも驚きでした。まず、その時代ですから、私なら司法試験に合格してたら弁護士を目指しますけどね・・・入省する方は大臣になりたい方や、そういった野望のある方々だったんでしょうね。

さて、話は戻りますが、20人くらいの人の名前なら、覚えることはできますよね。でも官僚って間違ったら恥をかいてしまうのでそういうことはしないらしいんです。でもそれをやっちゃうんですから、かっこいいですよね。

他の閣僚とは一線を画していたのがうかがえますね。

■角栄の凄味、岸の巧妙さ

同じ、歴代総理大臣の中で、岸伸介さんという方がいました。皆さんは知っていますか?

彼ももちろん、すごく頭が良い方でした。

パーティーで名前をうっかり忘れた人に会った場合、まず岸さんはこう言うそうです。

「君の名前は何だったかな」。

そして相手が例えば「野口です」と答えるとします。すると、

「違うよ。それ(名字)は知っている。僕が聞いているのは下のほうの名前だ」

頭が良いですよね。これは有名な話だそうです。私も今度使ってみようかな・・・。(^^;

「昭和の妖怪」とまで言われた岸さんですが、決して失敗しない方法を選んでいたそうです。田中角栄さんとは正反対のタイプだったそうです。

角栄さんの発言などは、今聞いてもスッキリする発言が多いんです。発言語録みたいなものはおそらく出版されているでしょうから、私はこれを機に読んでみようかとも思っています。一つご紹介しますね。

「諸君の上司にはバカがいるかもしれない。もしバカがいたら、バカなんだから諸君のアイデアを理解できないだろう」。「そんな時は迷わなくていい。遠慮なく大臣室に駆け込んでこい」

■能力の高さと胆力に惚れる

まず、「胆力」って言葉を皆さんは知っていましたか?

私はこの歳で初めて聞きました。

胆力とは、 物事を恐れたり気おくれしたりしない気力。度胸。

だそうです。

さて、話は戻りますが、職員たちはこの角栄さんの能力や胆力にすっかり魅了されてしまったそうです。

 「人たらし」――。角栄さんはこう言われることが多いそうです。角栄さんに魅了される方はたくさんいたそうです。でも、そこに凝った技術はありませんよね。一人ひとりに誠実に向かい合い、相手を大切に思いやる。「真っすぐに、サシでじっくり向かい合う」。これが角栄というリーダーの人との接し方の基本でした。

自分の会社に角栄さんのような方はいますか?おそらく居ないところのほうが多いでしょう。もっとも居たら居たでびっくりですし、自分の上司が角栄さんみたいな方だったら疲れてしまうかも・・・と今の私は思ってしまいます。

それはそうと、「胆力」 いい言葉ですね。

角栄さんのようにまっすぐな方が上司ではなく知り合いにいたら面白いと思います。

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