家庭優先、育児休暇取得、メルカリの働き方改革

フリーマーケットアプリで急成長し、2018年6月に東証マザーズ上場を果たしたメルカリ。私も今年の5月からヤフオクから完全移行し、愛用しています。新しい会社だけあって、会社の急成長を支える人事施策を次々と打ち出しているんです。

■思い切り働けるフェアな環境を

メルカリは、インターネット企業として急成長を遂げながら、働きやすい環境を整えていることでも知られています。2016年には、「産休・育休からの復職一時金支給」や「社員の死亡保険加入」といった独自の人事制度「merci box(メルシーボックス)」を導入し、その後、不妊治療支援病児保育費支援など子育てに手厚い制度も追加投入しています。

本当にこういうことをテレビなどでも大々的に取り上げて、他の企業は見習うべきだと思います。

このメルカリのすべての制度のベースとなっているのは、「バリュー」と呼んでいる会社としての行動指針。

「Go Bold(大胆にやろう)」

「All for One(全ては成功のために)」

「Be Professional(プロフェッショナルであれ)」。

良い言葉ですね。ミッションである「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」を実現するため不可欠な行動指針として、創業当初からブレずに言い続けてきているそうです。

そして、このバリューを実行できる会社にするには、すべての社員が思い切り働けるフェアな環境を整えなければならない。とすると、ケアすべきはダウンサイドリスク。つまり、子育てや介護といった仕事のパフォーマンスが落ちかねない状況をしっかりサポートすべきだろうということなんです。ライフ面の不安や心配事を最小化するフォローを会社側がしていくことで、いつでも「Go Bold」にチャレンジできる環境を整えたいという考えに基づいてやっているとのこと。

本当にそうなんです。昔は、週休1日で、会社こそが自分のいる場所。家庭は母親に任せる、という考えでお父さんたちは頑張ってきました。でも今はもう違うんです。お父さんだって育休をとり、ちゃんと有休を全部使って、家庭優先でいかないとダメなんです!

それにしても、「すべての社員が思い切り働けるフェアな環境」って良い言葉ですよね。そして幹部クラスも次々と男性育休を取っているらしいです。

この点も本当に見習うべきで、退社時間にしてもそうですけど、上の人たちが一目さんに早く定時で上がることで、下も帰りやすくなるし、制度をどんどん上の人たちがとっていくことで、下の社員たちも取りやすくなるんです。なぜ、企業はこのようにしないとこばかりなんでしょうね。

そして何よりも素晴らしいというか当然なのが、

「家族があって、仕事がある」という優先順位が経営陣に共有されている

ファミリー優先の価値観は、世界を見渡すとすでに当たり前に浸透しています。今後、家族を大事にする制度やLGBT含めてダイバーシティーに対応するのは経営戦略として自然の流れであり、それをしない企業は取り残されていきますし、求人にも応募されなくなりますよ。間違いないですはい。

■男性の育休取得はなんと約8割に

メルカリの関係者いわく、「家族に対して十分なケアをすることが、社員の満足度や会社に対するロイヤルティーを高めるために不可欠だろうと考えています。背景にあるのは、会社と個人の関係性が大きく変わってきていること。これまでの社会では、会社が上で個人は下という「タテの関係性」で雇用形態や評価の仕組みもつくられてきたと思うのですが、インターネットの登場以降は個人がエンパワーメント(能力発揮)され、会社と個人は「ヨコの関係性」を築く時代に変わろうとしています。僕らは、「会社と個人は完全なるフェアな関係性にある」と考えますし、だからこそ彼らの要求を満たさなければ簡単に辞められてしまい、競争優位に立てないという危機感を持っています。」

もはや、うんうんとうなずきまくるしかないです。心から共感します。転職できるものならしたいくらいに思うアラフォーの私がいます。そして、メルカリは予想通りというか、当然のこと、採用面では苦労したことがないそうです。そりゃそうですよね、こんなことを社として打ち出していたら、組織で働きたい人はこぞって応募するはずです。私も新卒なら間違いなく応募していますね。

私の今の職場は、育休制度やスライド勤務制度など、制度だけを作れば会社としては立派だという考えで作っているだけだと思います。男性が育休やスライド勤務を取得しようとしても、遠回しに阻止しようとするし、本当に何のための制度だって思います。昔からいる50代以上の上司が全員辞めていかないと変わっていかないでしょうね。ただ、それを良しとするどうしようもない部下がそのまま上司になってしまっては元の木阿弥ですけど。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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