40代からのミドル転職 中途採用

ミドル世代の転職市場が活性化しているというニュースが増えています。

しかし、現実には、業界や職種、スキルによって大きな格差があります。

また、20代~30代前半の高需要年代と、30代後半~40代前半にかけてのスペシャリスト・マネジメント需要、40代後半以降のエグゼクティブ需要と、年齢が上がるほど急激に募集ポジション数は精鋭化して減少していきます。

そのために不可欠なのが自己認知力、つまり自分の市場価値はどんだけのものなのか?ってことを自分でどれだけ分かるかってことです。

でも、自分を知るってことは簡単なことではないですよね。今回はそのためのいくつかのヒントをご紹介したいと思います。

■過去からの延長で、自分の価値を測ってしまうリスク

私が知っている一例をご紹介しましょう。

「現職では約25年、大企業を中心とした法人向けの大口需要を開拓する営業一筋でやってきました。現場ではお客さんと百戦錬磨の経験をし、営業マン時代は社内でもトップクラスの結果を出して会社に貢献してきました。ここ15年は、課長、部長代理、部長と、責任範囲も広がりマネジメントとしての経験も積み上げてきました」

会社の業績不安で転職を検討し始めた、という理由で、転職を検討しているAさん(46歳)は、建設資材などを扱う中堅商社に勤める現職の営業部長。

立派な経歴を持っているAさんですが、転職を考え始めて悩んでいるそうです。

悩みというのは、自分の今までの経験から考えると、全く別の業界で働くというイメージが持てないということ。

でも、今の業界が嫌で、別の業界に転職したいのに、それでは転職の意味が無いですよね。そのあたりが悩みの種だそうです。

私のように数社を経験していればまだマシなのかもしれませんが、ずーっと一つの会社に居続けていた方っていうのはこういうところでも、問題が出てくるわけですよね。もちろん、これは転職する場合の話ですし、同業界や似たような業界や職種に転職する場合なら話が別ですが。

まじめに仕事をしている人ほど、社畜であるほど、その会社の中だけの人間関係に埋没してしまい、世の中の労働市場の相場情報が入手しづらくなるという理由があるのは確かだと思います。

■過去の経験にしばられるリスク

もう一つの理由として考えられるのが、「過去の経験値の延長線上で自分の価値を推しはかってしまいがちになる」人間の傾向が原因となっているのではないかってことです。

自分の仕事に責任をもって突き進んできた人ほど、転職市場に疎くなるのは当然です。自分の未来のキャリアを考えるときに、過去の経験にしばられることで、自分の本当に市場価値や、可能性が曇って見えなくなってしまうというリスクは避けたいですが、もはや見えなくなってしまうのは避けられないのではとも思います。だって、40代までずっと同じ業界でしかやってこなかった人が、他の業界での可能性って見えますか?見えないですよね?もちろん、組織で働く場合の話であり、自分で何かを始めるといった場合にはこういったことは関係なくなりますけどね。

最悪の場合、いざ転職活動を始めたときに、「自分の経験を生かせる職場はどこかにあるでしょうか?希望年収としては、これまで●●●万円だったので◎◎◎万円以上は確保したいのですが」というように、自分が提供できる価値より自分の値付けが先行し、かつその値付けの根拠が「前職で得ていた報酬水準だけしかない」という事態に陥ってしまいます。何よりも危険なことは、自分のキャリアや能力を生かす道を、初めて会った転職エージェントに丸投げしてしまうというようなことになりかねないということです。

■自分の「市場価値」の定義とは何か?

実際に転職をするかどうかは別として、労働力市場における自分の市場価値を高めることは、心理的な安全性を担保するためにも健全で重要なことだと思います。

自分の価値を高めていくためにも、労働力市場において求められる「価値の基準」を把握しておく必要があると思います。

「市場価値」とは、自分が保有する経験値やスキルが、市場でどのように評価されるのかを示すものですが、その基準は時代に合わせて変化していくため、絶対的なものではありません。しかし、原理原則を考えると、「企業からの需要ボリュームに対して、その価値を提供できる人が少ない経験値、スキル、能力を持っていること」ということに集約されるのではないかと考えています。

多くの企業で求めていますが、実際にそれができる人は少ない能力、スキルがある人なのではないでしょうか。

雇用する側から見たときに、その能力を持っている人が少なく、その能力を求めるライバル企業が多い場合は、相対的に「その人ならではの価値」や「ほかの人では代替できない必然性」が高まり、その希少性が高いほど、(その時点では)市場価値が高まりますよね。

そして労働力市場で実際にその市場価値を証明する場合には、それを正確にプレゼンテーションする力量も必要となります。

「代わりはいない、自分ならではの提供価値があるかどうか」

「その価値(経験値、スキル、能力)を必要としている企業があるか」

「自分が提供できる価値を、数的に可視化し、根拠を明示して証明することができるか」

といったところが、市場価値を活用できるということになると思います。

■自分のスキルや経験を因数分解

一般的に40代を超えて求められる資質は、30代以前とは一線を画したものに変質します。

・どんなビジネスを遂行し、どんな結果を残してきたのか?
・事業推進上の課題をどんな創意工夫で乗り越えてきたか?
・どのようにメンバーをリードし、組織作りをしてきたか?

単なる従業員としてではなく、経営サイドの視点での事業への貢献や、その事実に対してのその人固有の貢献度合いを見られることになります。

正直、いま私がいる職場で、私がこのようなことをアピールできるかというと、できないですね。適当にやってますし、会社以外のことにこうしてフルでエネルギーを使っていますから。イケハヤさんも言っていますが、会社員として働くのなんて適当でいいんですよ。ガーン!と給料があがるなんてことはありえないですし、そんな夢物語はないです。だったら、自分でいろいろとインターネットビジネスをやって、努力すべきだと強く思います。

それはさておき、この世代一般に求められるこのような期待水準を前提として、その次に下記のようなことをプレゼンできるかどうかが、自分ならではの提供価値となっていくと思います。

(1)前職の社内でしか評価されない経験・スキル・能力
(2)前職と同業界で評価を得られる経験・スキル・能力
(3)異業界でも評価される可能性がある汎用的な経験・スキル・能力
(4)雇用されるだけでなく、自分で起業できるレベルの経験・スキル・能力

なによりも、4が重要と私は思っていますが、自分で起業できるレベルの市場価値は、業界や職種によって、大きく差が出てくるものです。

でも、どんな業界やどんな仕事であっても、異業界で通用するスキルは少なからず必ず含まれているはずです。ご自身のすべての経験やスキルから、これまでの業界や会社でしか通用しない価値を除く「引き算」をすることで、自分では見つけられなかった自分の価値が見えてくるはずです。

私も実は転職、少し考えています。

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