終身雇用 オワコン 新入社員も副業実施・転職前提で入社?

 日本能率協会が入社半年・2年目を迎えた若手社員の意識調査を実施したところ、約半数が転職を検討中あるいは活動中で、定年まで勤めるつもりの社員でも60%が転職サイトに登録済みだったことが分かりました。同社は「もはや若手社員の辞書には“下積み”“滅私奉公”の文字は存在しない」と指摘しています。

 若手社員じゃなくても、私は今の40代前半以前ぐらいの社員には徐々にこのようなことが浸透してきていると思っています。終身雇用が終わりに向かっていますし、働き方改革の中で、長年一つの会社で働くことが良いという時代ではなくなってきているからです。

 「転職」に関しては「現在活動中」が3・0%、「検討中で、近いうち活動開始予定」が12・3%、「検討中だが、特に行動していない」が33・5%。「今のところ考えていない」は29・5%で、「定年まで勤めるつもり」が21・8%でした。

 「転職サイトへの登録」については、全体で「している」が46・8%、「していない」が53・3%。意外にも「定年まで勤めるつもり」と回答した人たちの60・9%が登録をしていた事が分かりました。「副業・兼業」に関しても、全体で28・0%が実施中。中でも「定年まで勤めるつもり」のグループは50・6%が実施中で、アクティブな側面を示していることも判明。

 これは驚きの数値ですよね。転職はどんどん盛んになるでしょうし、企業側も社員は定年まで勤めないということを前提にして採用活動をしていくべきだと思います。

 新しい技術やビジネスモデルが出現し、世の中の変化のスピードが加速する中で会社に自分のキャリアを委ねるという考え方は「若手社員からすると、むしろリスクがあると言える」と同社は指摘しています。

 調査は20―29歳の勤続3年未満の就業者を対象にインターネットを活用、8月23日から9月5日にかけて男女200人ずつ計400人から回答を得ました。

 

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